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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.08
2012年10月18日号
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◆今週のメニュー
1 この世とあの世を結ぶ場所
「柱に秘められた意味」
・巨岩と黄泉の国
・標山と神社
・柱を中心にした儀式
・柱から見た天津神と国津神の違い
2 コラム 死が身近にある??
3 お知らせ
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この世とあの世を結ぶ場所
「柱に秘められた意味」
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【巨岩と黄泉の国】
聖地の一つの特徴として、その場所がこの世とあの世を結ぶ接点
になっている(と考えられている)ことが挙げられます。これは、聖
地が聖地であるための必要最低条件といってもいいでしょう。
第二回で触れた花の窟は、伊弉冉命(いざなみのみこと)を祀る聖
地であり、ご神体の大岩は、その岩の中に黄泉の国へと続く道があ
ることを連想させます。火の神軻遇突智(かぐつち)を産み、その時
の陰部の火傷が元で亡くなった伊弉冉命をこの世に引き戻そうと、
夫の伊弉諾命(いざなぎのみこと)は、黄泉比良坂(よもつひらさか)
を降りて、黄泉の国へと行きます。この黄泉比良坂(よもつひらさ
か)を巨大な岩の中に秘めているのが花の窟です。
また、日本各地には「天岩戸」と称される場所があります。天照
大御神が須佐之男命の狼藉に腹を立てて岩屋の中に立てこもり、太
陽神である天照大御神が隠れてしまったことで、この世は闇となっ
て、様々な禍事が起こります。そこで八百万の神たちが相談してな
んとか天照大御神を岩屋から引き出そうとする話が天岩戸神話です。
天照大御神が隠れた岩屋の入口となる天の岩戸も、黄泉の国に繋が
る聖地の典型といえます。
アボリジニにとっての最大の聖地ウルル(エアーズロック)などは
巨岩の聖地の典型ですが、海上に現れている氷山が巨大な氷のほん
の一角であるように、地上に現れた巨大な一枚岩の隠れた地下部分
は想像を絶するほど大きく、あの世(黄泉の国)にまで達していると
考えられたのでした。
巨大な岩は、その場所の地球活動が活発なことを表しています。
伊弉冉命、天照大御神は二神ともに女神であり、大地母神に繋がり
ます(天照大御神は、一般的には太陽を象徴すると言われますが、
本来の太陽神は男神で、ある時代に天照大御神にすり変わったとい
う説があります。私も、この説を支持しています。ここでは、その
詳細には触れませんが、また別の機会にご紹介したいと思います)。
ヨーロッパでも、土着神の象徴である黒マリアや聖母マリアの伝
説が大岩を背負う聖地に結びついているケースが多く、大地母神の
聖地が黄泉の国とこの世を繋ぐポイントであることがわかります。
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