**孫悟空が芭蕉扇を奪う、
西遊記のクライマックスシーン。その舞台が、ここ火炎山**
砂漠公路を抜けた後、トルファンに泊まって、火炎山を訪ねた。
ここは、20年前にも訪れて、オフロードバイクで走り回ったところだが、今は観光地として整備されて、 むやみに立ち入ることはできない。もっとも、地元のガイドによれば、裏側から回り込めば、この山の頂上に出られるとのことだが。
鉄分の多い土質のこの山は、侵食された跡が火炎が立ち上るように見えるので、この名がつけられたが、 何よりも西遊記のクライマックスの舞台として知られ、中国国内はもとより海外のビジターに人気がある。
20年前は、もっと土の色が赤く、今よりずっと「火炎」の雰囲気が強かった。今は、砂嵐が多く、表面に砂漠の砂がついて、 下地の赤が消えてしまっているのだという。たまたま最近、砂嵐があったのかと思ったが、そうではなく、年間を通して頻度が高くなっていて、 一年に数度だけ、雨が降って砂が流されたときだけ下地が見えるのだという。
タクラマカン砂漠の際にあって、そんな話を聞くと、砂丘は美しいけれど、「砂漠化」が進行している現実を突きつけられた気がする。
**この日、
火炎山の気温は50℃を突破。今はオフロードバイクで走り回るといったことはできないが、
ラクダに乗っての周遊は可能**
**トルファン郊外にある交河故城。
20年前、この古代都市の中を歩き回っていると、路地裏から子供でも飛び出してきそうな白昼夢に襲われたが、
今は木道が整備されて自由に歩き回ることはできなくなった。ユネスコの世界遺産への登録申請を行っている**
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