6月9日、東京神楽坂の日本出版クラブ会館で、『山と高原地図』企画会議と親睦会が開かれました。
『山と高原地図』は、登山者にとってはお馴染みの定番山地図で、昭文社の出版物の中でも1966年創刊以来のロングセラー商品です。
現在、日本全国で59のエリアをカバー、それぞれに実際に踏査取材を行う著者陣がいて、 毎年の踏査結果と周辺情報の変化などを折り込んで、改訂されています。
今回は、北は北海道から南は屋久島まで40人あまりの著者の方々が集まり、情報交換や、『山と高原地図』 の取材で得られた情報のWEBや他の出版企画への生かし方などを討議しました。
ぼく自身も、30年以上昔の高校時代から山登りを始め、傍らにはいつも『山と高原地図』があったので、長年、 山岳の踏査取材をされている大先輩たちとお会いできる機会を楽しみにすると同時に、かなり緊張していました。
著者の方々は50代から70代で半数以上を占め、みなさん現役で精力的に山行をこなしていらっしゃるのは、頭が下がるばかりでした。 登山地図には、コースタイムが記されていますが、健脚の著者陣は、ユーザーの速度に合わせて、 自分のタイムに1.2倍したりあるいは1.5倍したり、中には自分の登りのタイムをユーザーの下りのタイムとして計上したりと、 かなり苦労されているとのこと。
最近、運動不足で登山地図のコースタイムとほぼ同じ時間をかけて登っているぼくとしては、恥ずかしいかぎりでした。
長年、『山と高原他図』に関わってこられた方々も、直接交流するのは初めてという方がほとんど。でも、 山を愛するという同じ気持ちを持つ仲間同士で、懇親会は大いに盛り上がりました。
今後の企画に繋がる意見や提案もたくさん出され、昭文社のアウトドア企画は出版もWEBも今後盛り上がっていきそうですので、 こうご期待!!
最後に、1966年の『山と高原地図』創刊から関わり、ずっと企画をリードされてきた赤松滋氏(北摂・京都西山、六甲・ 摩耶担当)から締めのご挨拶。
「みなさん、いろいろとご苦労もおありだと思いますが、それぞれの地域の山の素晴らしさを伝えるために頑張っていきましょう。 それから、これだけは、肝に銘じておいてください。自分の担当地域で、けして事故を起こしてはいけないと」
登山地図もはちろん、日本の登山界もリードされてきた大先輩の言葉が、ズシリと心に響きました。
**『山と高原地図』著者陣と昭文社スタッフ。みんな、同じ自然を愛する者どうし、 とても盛り上がった会になった**
**『山と高原地図』の創刊に関わり、 40年以上現場で踏査取材を続けられている赤松滋氏**
**赤松氏が大切に保存されていた歴代の『山と高原地図』も展示。 昔の六甲山の表紙に掲載された岩が阪神大震災で崩れ今は無いことや、 登山ルートの変遷など、見比べると、 そこに様々な歴史が重層しているのが印象深い**
N島さん
準備などいろいろとご苦労さまでした。
著者の方々とお会いでき、また、いろいろ有意義なお話が聞けて、とても楽しかったです。
今度は、個別に現場を訪ねて、山行させていただければと思います。
投稿情報: uchida | 2007/06/11 11:27
内田さん、お疲れ様でした。
有意義な会であったと思っております。
当日は突然のマイク渡しなどお願いしまして、すみませんでした。
引き続きこのような会を継続していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
また、いろいろな企画もあわせてよろしくお願いします。
投稿情報: N島 | 2007/06/11 10:43