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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」
vol.195
2020年8月6日号
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◆今回の内容
○神の使い
・ハグロトンボとダンブリ長者
・神使の動物
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神の使い
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長い梅雨がようやく明けたかと思ったら、突然、猛暑がやってきました。今年は猛暑に加えて新型コロナというはなはだ厄介なものがくっついた厳しい夏になってしまいましたね。
例年だと、私は昭文社のツーリングマップルの取材が佳境に入っているところなのですが、今年は企業がテレワークに移行したこともあって、取材車両や機材の手配などが滞り、さらに、果たしていつもどおり自由に移動していいものかどうかなど苦慮していました。
ようやく数日前に機材が揃い、取材準備は整ったのですが、もうすぐお盆休みでもあり、そのお盆の帰省の動向などもまだ見えないので足踏みしています。
いっぽう、聖地に関わるほうの仕事は、俄に動きが出てきました。
以前からプランニングなどのお手伝いをさせていただいていた長野県上田市では、「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~」プロジェクトが日本遺産に登録され、福島県いわき市のレイライン聖地調査が国の補助事業として採択され、さらには故郷茨城県の神栖市で同じ補助事業として聖地調査とそれに基づいたツアー企画立案プロジェクトが採択されました。また、この講座でも何度かテーマに取り上げた、四国香川での聖地調査も、調査結果を基にしたコンテンツ開発が俎上に登りました。
といったように、立て続けに「レイラインハンティング」をベースにしたプロジェクトが動き出しました。
コロナ禍によってもっとも深刻な影響を受けているのは観光業ですが、この自粛の間に、かねてから指摘されていたオーバーツーリズムが反省されたり、多様化する個人の旅のニーズやスタイルに対応するためのコンテンツとは何かといった考察が行われていて、そうした流れの一つとして、私が長年追求してきた「聖地観光」という観点にも関心を向けてもらえるようになったようです。
私が計画していたツアーやセミナーなども、コロナ禍の影響ですべて中止になりましたが、状況を見ながら、ぼちぼちと少人数から再開していこうと思っています。
ところで、今回は、この暑さの中で、学術的な話に触れても頭の中に入りづらいですし、そもそも論理的な思考に走ると、私の脳が溶けてしまいそうですので、最近経験したちょっと不思議な話などから、神話へと辿ってみたいと思います。
●ハグロトンボとダンブリ長者●
毎年、梅雨になるとキッチンやリビングの窓の外側にヤモリが張り付いて、吸盤のついた趾を広げたユーモラスな姿を見せてくれるのですが、この夏は姿をずっと見かけませんでした。ヤモリはゴキブリなどを捕食してくれる益虫ですので大歓迎なのですが、その姿が見えなくて、なんだか寂しい気がしていました。
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