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今年の相棒"トライアンフ TIGER 800 XCA"

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今年の「ツーリングマップル中部北陸」の取材車両がやって来た。久しぶりのトライアンフだ。

トライアンフは、3気筒エンジンを搭載した初代のスピードトリプルやそのスーパースポーツ仕様に乗り、さらにベーシックモデルのパラレルツインのボンネビル、そして初代のタイガーに乗ったが、かれこれ15年くらい経っている。

トライアンフの3気筒モデルは、とにかく吹け上がりが軽く、気持ちのいい印象があった。今年の相棒の"TIGER 800 XCA"は、そんな3気筒の800ccエンジンを積んでいる。

さっそく走らせてみると、昔のよく回る印象はそのままに、低速のトルクもあって、どんなレンジでも乗りやすいモデルになっていた。初代のタイガーはちょっとトップヘビーな感じだったが、熟成を重ねてきたこのこのモデルは、重心も低くコントロールしやすい。

この数年は、BMW1200GSやKTMのアドベンチャーシリーズを相棒にしてきたけれど、ツインエンジンのGSやKTMと比べると、やはり3気筒のタイガーは吹き上がりがスムースだ。しかも4気筒に比べればスリムで軽量なので、取り回しは2気筒モデルとほとんど変わらない。さらに、XCシリーズはフロントが21インチのオーソドックスなオフロードタイプのホイールで、直進安定性が良く、轍にもハンドルを取られにくいので、どんどんオフロードに入って行こうという気にさせる。とくにサンドで轍が錯綜しているようなところだと、18インチのフロントホイールを履く他のアドベンチャーモデルでは気を使うけれど、XCAは減速することなく、そのままスッと踏み込んでいける。

やや立ちが強い印象があるけれど、逆に自分から寝かし込んでいくようなコーナリングは、昔のエンデューロモデルのようで、個人的には好みだ。

ギアは6速だけれど全体にクロス気味なので、6速までシフトアップしてもまだ上のギアがあるような気がして、シフトペダルを上げようとしてしまう。メーター内に大きなインジケーター表示があるので、「あれ、もう6速なのか」と気づく。GSやKTMのアドベンチャーモデルは、6速はオーバードライブ的で、一般道を50 - 60km/h程度で流すには、ちょっとギクシャクしてしまったが、タイガーは6速60km/hで2400rpm程度なのでギクシャク感はないし、そこからスムースに加速していける。欲をいえば、6速は高速での燃費向上を意識して、もっとオーバードライブにしても良かったように思う。

もっとも、フロント21インチとあいまって、クロス気味のギアは、オフロードに入ると、常に最適なトラクションを掛けていられるので気持ちがいい。これは、TKCあたりのピックオフロード用のタイヤを履かせて、アグレッシブにオフロードを走りたくなる。

というわけで、今年は、このタイガーを相棒に、林道なども積極的に走ってみようと思う。

また、走り込んでから、詳しいインプレッションをしてみたい。

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スリムに仕上がった3気筒は、パラレルツインとボリュームがさほど変わらない。スキッドガードがまたオフに踏み込む気にさせる

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ホワイトパワーのショックは手軽に減衰力を調整できるので、自分好みにセッティングできる

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ギュッと絞り込まれたタンクは、とてもニーグリップしやすい

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視認性の高い多機能液晶メーター

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最新モデルらしく、多様な走行モード選択ができたり、クルーズコントロール、シート・グリップヒーターなどが装備されているのはいいのだけれど、スイッチ類が多くて、ときどき、押し間違えることも…

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